神話学や人類学などの成果を踏まえた広い視野で、『古事記』をはじめとする古代文学研究史に巨大な足跡を残してきた西郷信綱氏。本書には、今なお先鋭でありつづける著者による最新の論考が、数多く収められている。豊葦原水穂国、木と毛、旅、石、東西南北…、片々たる言葉を手がかりに飛翔した想像力は、字義を辞書的に明らかにするだけでは決して辿りつくことのできない豊饒なる古代世界へと、いつしか読み手を誘ってくれる。遙か遠い時代、文字以前のその場所に、私たちはいかに降り立つことができるのか。
(「BOOK」データベースより)
木は大地の毛であった
「タビ」(旅)という語の由来
筑波山三題
キトラ古墳の「キトラ」について
方位のことば(東・西・南・北)
芭蕉の一句―「シト」か「バリ」か
ヲコとヲカシと
禅智内供の鼻の話―説話を読む
石の魂―『作庭記』を読んで
「シコ」という語をめぐって―一つの迷走
「豊葦原水穂国」とは何か―その政治的・文化的な意味を問う
(「BOOK」データベースより)